私の祖母は毎年のように銀座コージーコーナーの福袋(新春お楽しみ袋)を買っています。お正月におばあちゃんの家に行くといつもあって、福袋に入っているマドレーヌやらクッキーをつまんで親戚一同で花札するのがルーティーン。
あまりにも当たり前の光景だったので特に気に留めてなかったのですが、ちょっと前に気になったのです。なんで「銀座コージーコーナー」なんだろう? って。似たような福袋だったらいくらでもあるのに…なんで? 直接おばあちゃんに聞いてみました。
グランマ・セッド
おばあちゃんはこう言います。

「あんたら来るから」



「いや、でも他のお菓子でもいいやん」



「習慣になっとるだけやな」



「じゃあ、最初にこの福袋(銀座コージーコーナー)を買おうと思ったのは、なんでやったん?」



「あんまり高いもんやったら、さすがにあんたらも気い遣うやろと思って。これが安いけん」
…今にして思えば、この会話の中に「銀座コージーコーナー」の使い勝手の良さが詰まっている気がします。
おばあちゃんの言うように、銀座コージーコーナーの福袋は毎年安いです。そしてそのメリットは、お財布への負担が少なく済むことではありません。買ったところで誰も気を遣わないってことが大きいのです。
これがもし高級なお菓子だったら、「そんな高いものまで買ってくれて…」と、周りはちょっと申し訳ない気持ちになりがちです。だけど、銀座コージーコーナーの福袋はそうなりません。銀座コージーコーナーには失礼ですが、絶対になりません。


その安心感は、親戚の集まりにおいてとても重要だと思います。肩肘張らない雰囲気が、なによりも大事ですからね。高いお菓子は、その場の雰囲気をどうしても少し肩肘張る方向へシフトさせかねないのです。
端的に言うと、親戚の集まりに銀座コージーコーナーの福袋はハマリすぎています。これが、お友達や同僚、ビジネス相手となるとまた話が変わってきますが、親戚の集まりはかっこつける必要が一切ない場ですから。
その状況での銀座コージーコーナーは無双状態なのでは? などと思っているうちにもっと欲しくなったので、おばあちゃんの家から帰るときに私も福袋を1つ買ってみました。まさかのおかわり。


もうそろそろ七草粥の時期でしたが、それでも買えるのが銀座コージーコーナーの福袋です。その袋はまさに、トラディショナルな日本の福袋という感じ。
中身をチェックしてみますと、こうなっていました。
銀座コージーコーナーの福袋(2025年版)に入っていたもの


- クッキー14個
- いちごマドレーヌ2個
- オレンジマドレーヌ2個
- バターマドレーヌ2個
- 抹茶マドレーヌ2個
合計22個で、新春お楽しみ袋は税込み1080円。銀座コージーコーナーはもともとリーズナブルですが、福袋はさらにリーズナブルと言っていいでしょう。
おばあちゃんから貰っている側の意見を言わせてもらうと、本当に助かりますね。これだけ安いと、全然気を遣わないですから(笑)。
福袋のコンセプト革命
大げさに言うと、このような福袋の買い方はちょっと革命的だと思います。本来福袋は、何が入っているか分からないドキドキ感を楽しむものだったり、福袋ならではの限定グッズを入手するためだったり、あるいはバーゲン感覚で買うものだったりするはずです。
しかし、おばあちゃんは「周りが気を遣わないような価格で、さらにそこそこ美味しい」という判断軸で選んでいたのです。なんて幸福な基準でしょう。ドキドキ感とお得感ばかり求めている私にとって目からウロコであると同時に、ちょっと感激しました。
銀座のデパートで高い福袋を買うのもいいですし、スタバの福袋を開封するのも幸せでしょうが、結局のところおばあちゃんのような福袋の買い方が1番幸せな気もします。


福袋は他のセットとどう違う?
ちなみに、銀座コージーコーナーでは福袋(新春お楽しみ袋)が終わったあとも、様々なセットが販売されています。他のセットとどう違うのでしょうか? 気になったので店頭でチェックしてみました。すると…


お買い得パックは18個入りで1080円。福袋は22個入りで1080円だったので、やはり福袋の方がお得ですね。
ただ、誤差といえば誤差。なので、はっきり言って福袋を買い逃してもそれほど影響がありません。でも、だからいいのです。
「買えなくてもOK」という精神状態で迎えるお正月こそ、実に幸福な気がしますからね。毎年年末年始に血眼になっている自分を反省して、来年は肩の力が抜けたお正月を来年は目指してみようかしら。
文責:餅キン(本人のXアカウント)
Photoクレジット:福袋Picks
アイコン画像:フリー素材「いらすとや」